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VIFAM WORLD 〜バイファムの世界観2〜

宇宙開発とラウンドバーニアン
ここではですね、地球の宇宙開発の為のラウンドバーニアンの進化というのを紹介しましょう。宇宙飛行士の野口さんも参加したEVA(船外作業)。これの進化した形態がRVの発想らしい。なかなか技術的に考察されているので、なるほど〜と思うバイファムの世界が広がり面白い。

1 EAVに必要不可欠なMMU(有人機動器)と宇宙ポッド

80年代スペースシャトル計画で初めて使用されたMMUはEVAののために開発されたものであり、推進パックに宇宙服を着た人間が中腰に座り作業をするわけである。のちに精密な作業をするのに必要なメカニックとなる。宇宙ポッドとは宇宙空間で自由飛行用キャノピーと解釈されるもので、直系2メートルの気密式のコクピットに作業用マニピュレーターや移動用の推進装置が装備されているものをいう。

2 RVの原型 宇宙機動器

RVのコンセプトはMMUのような精密作業能力と宇宙ポッドのような大型燃料やクルーズ・コンピュータの搭載ができるという両方のメリットをミックスさせて開発された。そして開発されたのはRVの原型宇宙機動器である。原型宇宙機動器は宇宙ポッドの動力部分をMMUのかわりに装着した宇宙服で、人間の手を使うことができる宇宙ポッドというわけである。ラウンド・バーニアと呼ばれる全方位型の推進ノズルを本体から伸びた支柱の先につける事により、機体にかかる力のモーメントを有効に利用し、高い機動性を持った。

3 宇宙機動器の小型化〜ウェアパペット〜

宇宙機動器は大型化と小型化の両極に進む。小型化していったものは次第に兵器としての能力も合わせ持つようになる。そのなかでも完全に宇宙服サイズにまでダウンしたものをウェアパペットと呼んだ。ウェアパペットの開発は熱ジェネレーターとエネルギーパックの開発から始まり、宇宙機動器と同じように力のモーメントを与える必要があり、支柱のかわりに腕、胸部に代替能力を持たせる必要があった。サイズダウンは完成したが、バーニアの使用に耐えれるほどの関節、及び稼動部の強度問題が浮上した。それを解決したのが関節部に動力を組み込みバーニアの推進を緩和する方法である。しかし、そのため兵器としての扱いを受けるようになるようになる。すなわち関節に動力機構を装備したことにより戦闘用の強化服という位置付けに移行していった。

4 大型宇宙機動器〜ラウンド・バーニアン〜

大型化していった、宇宙機動器はRV(ラウンド・バーニアン)と称された。これは宇宙機動器で確立されたモーメント利用方式を小型宇宙船スケールに拡大したものである。RVも作業機としての機能を持たせるために腕・脚を持ち、バーニアはその先に取り付けられた。脚部のバーニアは宇宙ステーションなど重力場での着地などを容易にした。これらのRV開発は2018年大型EVAの生産を計画していた民間企業によって、始められた。当時、民間企業のペースファクトリーが地球衛星軌道上に完成していたのでそこで、開発、組み立て実験まで行われていた。実験機はRV-T1と名付けられ、開発以来の実物スケールでのテストタイプであった。RV-T1は有線式でエネルギーの供給や制御は遠隔操作で宇宙空間での推進テスト、大型機体のメカニックス適合実験、宇宙空間での気密性、居住性などがテストされた。

5 宇宙からの逆輸入〜地上機用としてのRV〜

順調に開発が進んでいたRVだが、有線だったエネルギー供給は燃料電池を内臓したRV-T1改の実験の際、バーニアがオーバーヒートして破損した上に各所のバーニアが制御不能になり暴走したあげく、スペースファクトリーに衝突して工場は大破してしまう。民間企業にとってこの損失はかなりダメージになり、RVの開発は中断するかに見えた。だが運良く超光速航行法を完成し、恒星間航行が可能になったため、植民惑星開発計画が発表された。各民間企業は来るべき植民星開拓の開拓機材としてのRVに着目し宇宙用のRV開発は見送り、地上用のRV開発に即座に切り替えた。もちろんRV-T1の実験で得られたデータは活用し、歩行機能及びマニピュレーターの実験を行うべくRV-T2が試作された。

6 軍が目をつけた兵器としての地上用RV

RV-T2は当初宇宙開発用機材としての開発を進めていたが、軍はこのRVに新たな利用法を発見する。陸戦兵器としてのRVである。二足歩行による悪路走破性の高さとマニピュレーターを使用した素早い全方囲攻撃能力や使用武器の互換性の高さに着目。軍は汎用兵器としてRVに魅力があったようである。軍はRVの軍事利用を本格的に決定、民間企業に資金援助をし、開発を急がせた。陸戦兵器としての十分な汎用性を保ちつつ、宇宙空間での戦闘能力を持つ、陸上・宇宙用の互換性があることを軍は条件とした。そしてまずRV-T3が開発されたが、これはコストのかかる大気圏外での実験は見送られたため陸上専用のRVであった。RV-T3はT2の際に開発された脚部バランサーにより非常に高い走行安定性と走破性にすぐれていたが、マニピュレーターの強度問題により重火器を持った時に照準精度が低い事が問題にな軍は採用を見送った。更にマニピュレーターの精度、強度を高めたものがRV-T3の純後継機がRV-T4であり、陸戦兵器としてのRVは完成したわけである。次にRV-T4は宇宙実験をおこなったわけであるが、実験は実に間に合わせ的であった。地上基地からシャトルでRV-T4大気圏外に放たれたが、陸戦タイプの肩、腕、脚部装甲を取り外され、そこに電線等メカニックがむき出しになった推進ユニットを換装したもので、衝撃や攻撃に弱く、とても戦闘に耐えうるものではなかった。民間レベルでの作業では充分な性能をもつRVだが、軍用兵器としてはなかなか日の目をみないRVであった。

7 軍用RVの完成〜FAM(連邦装甲機動機器)コードRV〜

はじめて軍が採用したRVはRV-5ネオファムである。RV-5の開発にあたってはRV-T4の開発時にネックとなったポイント克服、宇宙空間でのテスト期間の延長を重点に行われた。当時、RV-T1改の時の事故により破壊されたスペースファクトリーが再建され宇宙空間でのテストが容易になったのも開発が前進し、短期間でRV-5は完成した。これをベースに地上型RV・RV-L5が開発され、これらはまったく同型機種の宇宙線・陸戦バージョンであり、装備を換装するだけで転用が可能なようシステムパーツを共有化している。またこのRV-5から脱出ポッドとコクピットをが同一という画期的なコクピットシステムが採用された。このポッドは単独飛行が可能で小型ビーム砲も装備されているので、緊急時には戦闘能力もそなえているわけである。このポッドシステムはコクピットが共通なため、用途に応じたボディのみ生産できるわけで、RVの量産性も改善した。次に採用されたのはRV-T4の後継機に含まれた陸戦用RV-L7ディルファムである。ディルファムにもポッドシステムが採用されていたため採用されたものだと思われる。このころから、軍用RVの規格統一が行われた。

8 純宇宙戦闘用RV FAM-RV-S1の開発〜バイファムの完成〜

しかし、正式にRVは軍の制式兵器となったが、RV開発のスタートは民間企業の製作によるもので、建設現場や探査等に用いられる民間RVと同性能であったため、軍はネオファムの後継機としての純宇宙戦闘機FAM-RV-S1バイファムの開発を命令、数機種の実験用機体を経てバイファムは完成した。基本的にはネオファムと同じだが、各所のパーツが小型化され、パワーアップがはかられている。機体自体は軽くなったため、総合性能はネオファムの1.5倍までレベルアップされている。

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※参考書籍「VIFAM PERFECT MEMORY」みのり書房
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